Japan-Bhutan Friendship Association

ウォンディホダン県:面積―約4,000平方km
ウォンディホダン・ゾンカックは標高が800mから5,800mあり、標高差が大きい。ゾンの周辺は風の強いところで非常に乾燥しており、赤い岩肌に生い茂ったサボテンに圧倒される。この辺りも二期作が行われており、西ブータンを代表する米どころのひとつである。町はゾンの門前にあり、中央の広場をたくさんの小さな商店が囲んでいる。ここも、もっとスペースのある2kmほど北へ町を移しつつある。標高の高いホブジカでは米作が出来ないが、最近はジャガイモの産地として知られ、そのジャガイモはインドやバングラデシュへ輸出されている。また、ホブジカはヒマラヤを超えてくるオグロヅルの越冬地としても有名で、鶴の保護のために自然環境の保全が図られている。ホブジカの丘の上にあるガンテ・ゴンパは西ブータン最大のニンマ派の寺院である。門前町のように見える、寺の入り口に向かう参道に軒を並べる家並みは、ここだけで100人以上いるといわれる在家僧(ゴムチェン)とその家族の住まいである。