Japan Bhutan Friendship Association

ブータンの地方行政は全国20のゾンカク(Dzongkhag:県)を中心に行われており、その下に205のゲオ(Gewog:郡)が設置されています。ただし、ティンプーなどの人口密集地はトム(Throm:特別市)という特別市として独立した行政区分となっています。

複数のゲオをまとめたドゥンカク(Dungkhag)、ゲオの下のチオ(Chiwog)といった単位も存在しますが、現時点ではいずれも行政区というよりも、ドゥンカクは司法区、チオは選挙区としてのみ機能する方向に進んでいるとみられます。

ゾンカクは原則として歴史的な地域区分に基づいているため、それぞれ特色ある地域文化と、その背景となる自然環境を有しています。歴史的に政治、経済の中心であった中標高部のゾンカクでは、ゾンがそのまま県庁として利用されており、たとえばパロ・ゾン、タシチョ・ゾン(ティンプー)、プナカ・ゾンなどは県庁であると同時に国宝級の歴史遺産でもあります。(高橋洋)


 

行政区分境界線

 ブータンのゾンカク(県)

※表中の日本語表記をクリックすると、ゾンカクの紹介ページにジャンプします

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