Japan-Bhutan Friendship Association

去る6月29日より7月3日まで、5日間の日程で、ブータン王国のツェリン・トブゲィ首相が来日されました。当協会においても、7月1日に歓迎会を催しましたので、当日の様子について、日本ブータン友好協会会報 第123号より以下の通り抜粋いたします。


 当協会が催した歓迎会は、宿泊先の帝国ホテルからは近い日比谷公園内の「南部亭」において、ご一行9名のほか、協会の幹事を中心に関係者31名が出席して行った。夕刻豪雨が心配されたが、熱い歓迎で悪天候を吹き飛ばした。

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写真:ツェリン・トブゲィ首相を出迎える榎会長

 須藤伸外務省事務官(当協会会員) の司会で進められた歓迎会は、まず、榎泰邦会長が歓迎の辞を述べた。挨拶では、歓迎会の会場が江戸時代の大名の庭園であると説明のあと、「2011年の国王・王妃の来日が日本に一大ブータンブーム起こした。また、民間交流は重要で、日本とブータン間の友好の絆は、特に、1986年の両国の国交樹立より5年も早く設立された当協会によって促進されている。2016年には協会設立35周年記念の集いをブータンで行うことが予定されており、その節にまたお会いしたい」と述べた。

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写真:歓迎の辞を述べる榎会長

 挨拶に立ったツェリン・トブゲィ首相は、「日本からは、道路、橋、通信、学校建設、保健、地方自治など 様々な分野でご支援いただいている。特に、農業分野では、1964年に西岡京治 JICA専門家に始まり、現在活動中の富安裕一 JICA専門家に至る長い期間協力いただいている。西岡氏は、外国人としてただ一人ダショーの位を得ただけでなく、国家勲章も受け、富安氏は今年2月に国民功労勲章を受けた。本日主催いただいている日本ブータン友好協会は、ブータン人留学生の世話を熱心に行っていただいていると聞いており、たいへんに感謝している。民間交流は重要であり、今後も政府として促進してゆきたい」などと述べられた。

 乾杯の音頭に立った矢部哲雄幹事は、JICAブータン事務所長時代に首相と親しい交友関係にあった経験から、首相のパーソナリティーに触れ、2008年に初めて国民議会選挙に立候補されたときの驚きから、昨年の選挙では政権を奪取し、首相になられたことに更なる驚きと喜びを語った。

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写真:乾杯の挨拶を行う矢部幹事

 会場が「南部亭」のテラスにおいての立食形式という開放的な雰囲気ということもあって、出席の方々は思い思いに首相ご夫妻、外務大臣、農業大臣他、随行の方々とも親しく言葉を交わす場面があちこちで見られ、歓迎会は、友好ムードの内に進行した。

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写真:言葉を交わすツェリン・トブゲィ首相と沖津幹事

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写真:歓談するツェリン・トブゲィ首相ご夫妻と原田ひとみ会員

 最後に、森靖之副会長が挨拶をし、「榎会長が述べたとおり、2年後に当協会が35周年を記念して親善訪問団の派遣を予定しているので、またお会いしましょう」と述べて閉会した。

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