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January 27, 2006

126名に狂犬病の可能性

1月25日
 ここ2日、カリンにおいて狂犬病感染の疑いで、治療中の患者数が107人から126名に増加したことが明らかになった。
 同地の基礎保健所によると、治療中の患者のうち16名が狂犬病の疑いがある犬に咬まれ、110名が感染が疑われる家畜の乳製品を摂取したという。
 

 それに加えてさらなる追加的被害も予想されている。医療関係者のC.B. Bhujelによると、1月20日、Barshongで、病原菌を保有する可能性の高い犬が14頭の牛と6匹の飼い犬を咬んでいる。「犬は即日焼却処分されている。」と、同氏は述べる。
 また、感染の可能性が疑われる犬は、各所有者により隔離、監視下にある。
 「所有者は狂犬病の潜伏期間である10日間、犬を監視下におき、万が一症状が発生すれば同様に償却処分が施される予定である。」とC.B. Bhujelはいう。
 同氏によると、全6頭にワクチン注入が実施されたものの、この手当ては適切ではなかった可能性が高い。よって、潜伏期間である10日間の監視が必要となっている。
 牛にも同様にワクチンの注射が行われた上に、隔離対策が採られている。また、乳製品を経由した感染を警戒してどの牛からも搾乳は行われていない。
 C.B.Bhujel氏によると、狂犬病ウィルスの媒体として最も有力なのがこうもりとジャッカルであるという。そして「えさを探して藪に入る犬が咬まれ、新たなウィルスの媒体になる」というのだ。
  現在、事態を悪化させているのが、カリンへの犬の投棄の増加である。この状況が犬の頭数事態の増加、そして必然的に狂犬病の拡大も招いている。カリンでは犬の数が間違いなく、増加傾向にある。「しかしながら、今年度の増加数は目を見張る。昨年は500頭であったのが今年はすでに900頭が確認されている。」のである。
 基礎保健所のタシ・プンツォは次のようにコメントしている。「人々への啓蒙運動は比較的成功している。人々は病気の拡大を防止するために犬や家畜を隔離するようになった。」
 
(報告者:サムテン・ウォンチュック)
(原文は:http://www.kuenselonline.com/modules.php?name=News&file=article&sid=6473)

January 24, 2006

自由で公正な選挙に向けて

1月18日
 「選挙管理委員会は、高い能力を有した政治家が国家の民主化を促進し、あらゆる汚職行為が根絶されるような環境を保証する義務がある。」

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 写真)選挙管理委員会長に選挙法の草案を手渡す、草案委員会のリョンポ・ソナム・トプゲ。

1月16日、選挙管理委員会長のダショー・クンザン・ワンディは司法長官のリョンポー・ソナム・トプゲと共同のオフィスを開設した。その際、ダショーは長官から選挙法草案を受け取った。
 ダショーがクエンセルに伝えたところによると、強く、透明性の高い政府設立のためには選挙管理委員会が決定的な役割を果たすという。「選挙管理委員会設立最大の目的は、すべてのブータン人が一切の恐怖から開放されて自由で公正な選挙に参加できる環境を創出すること。」なのである。
 その達成のための、唯一の方法は適切で体系だった意思伝達の仕組みの確立にある、と同委員長は説明している。
 人々は憲法に従い、全体の利益のために動かなければならない。その手段として選挙への参加が必要になるのである。「国民は政党がお金を稼ぎ、権力を保持するための存在、と考えるべきではない。」委員長は、投票者が個人の利益と引き換えに票を差し出すことがないように、釘を刺しながらコメントを続けた。
 この公正な選挙制度が腐敗する可能性を考慮して、ブータン憲法草案は、被選挙者に対する選挙資金の提供を規定している。選挙委員会は、この制度により「利害集団」や「外圧」の回避が可能であると阿寒が得ている。また、「いかなる政党も外国からの資金提供を受けてはならない。」という。もちろん、地元の私企業から選挙活動にある程度の支援を受けることは想定されるものの、それは節度をもって実施されなければならない。
 彼によると、一連の行動はその是非が選挙法草案の倫理規制の項目に記載されている。そして選挙管理委員会がこの崇高で、秩序ある政治環境の維持につとめるのである。
 ダショー・クンサン・ワンディによると、選挙活動を適切なものとするために向こう2年間で選挙区の確立が急務である地区・県がいくつかあるという。
 それに加えて、選挙実施への責任者に対する訓練、選挙人名簿の作成、そして選挙人登録も緊急の課題である。
 「選挙が人々にとって、身近で、かつ参加しやすい環境を創出するために、選挙管理官をはじめとしたさまざまな役職が必要となり、そのためには多くの人員が必要である。われわれは、投票年齢にあるすべてのブータン人が手続きに戸惑うことなく選挙に参加できる、という視点に立って環境整備を進めなければならない。」
 ダショーによれば、成功した民主制度とは、政府と選挙管理委員会が同等の責任の下協同して始めて可能になる、という。「そうして初めて、国はお互いの信頼と自身を醸成することができる」と、ダショーは信じている。
 2008年に選挙を控え、時間的余裕は少なくなりつつある。「あらゆる準備は2007年までに完了し、本番の前に練習ができるようになるまでに、こぎつけたい。」とのダショーのコメント。
 ブムタン県ウラ村に生まれたダショー・クンサン・ワンディはティンプのYangchenphug高等中学校を卒業後、インドのニューデリーにある聖ステファン・カレッジで英語学を修めた。
 その後28年にわたり複数の組織に所属し、1993年にはシムトカの王立技術管理学校長に任命された。その後は王立監査機関(RAA)の監査長も務めた。そして、2005年、王の勅令により、選挙管理委員会長に任命されるにいたっている。
 ある市民はクエンセルに次のようなコメントを寄せている。「「厳しく公正な」監査長としての評判が高いダショーの現職への任命は非常に適切である。」

(報告者:カルマ・チョデン)
(原文は:http://www.kuenselonline.com/modules.php?name=News&file=article&sid=6435)

国と人々のために

1月23日(写真ニュース)
金曜日に、ガラブ・リンポチェをたたえ、500人以上のThroema Tshogpaがティンプのメモリアル・チョルテンに集まった。同日、国と人々の平安に祈りをささげ、供物の宴が執り行われた。

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写真)土曜日には、RBPのグラウンドでも儀式が行われた。

January 09, 2006

タバコの不始末の疑い

1月6日
 ここ3日間にわたり、バベサの7000エーカーの針葉樹林を焼き払い、ティンプ市を煙で覆った火災の原因が明らかになりつつある。発生地は、バベサ下水処理場の裏手の茂み。その原因は10代の4人の少年によるタバコの不始末である可能性が高くなってきた。

 森林局職員の尋問に対して、少年のうちの2人が喫煙およびその不始末の事実を認めている。もう一人の少年はいまだに逃走中である。
 同局職員のラブサン・ドルジによると、今回の火災はいまだかつて無い規模であったという。「金銭的被害だけでも、数百万ニュルタムにのぼり、1500人の消防隊員をもってしてもその鎮火には3日かかった。」という。
 強風の影響もあり、炎はChangbangduからRamtokto近辺のToptophuまで広がった。この一体には低木林はないものの、炎は樹冠を伝って燃え移り、耐火性の弱い松の若木に被害を及ぼしているという。

 有罪が決定すれば、少年は1エーカーの被害あたりに300ニュルタムから1000ニュルタムの罰金、もしくは懲役5年が科せられる。さらに、森林局職員のキンレイ・ヌドゥップによれば、罰金には消失した材木の価値も加えられ、さらに高額になる見込みという。
 森林火災の予防運動にもかかわらず、ティンプでは毎冬の火災被害が後を絶えない。森林局職員はその原因をティンプ市の人口増加と考えている。
 昨年だけでも、森林局はティンプの自動車道付近から発生した火災を3件発見している。「火災の多くの原因は、子供の火遊びにある。」と、キンレイ・ヌドゥップはいう。
 同火災は木曜日には鎮火されたものの、森林局職員は、現在も焼失した地域の後片付けに追われているし、約50名の職員が監視体制にある。「3日目には、厳しい地形条件が災いして、消防士による消火活動には限界がみられた。われわれが鎮火に成功したのはひとえに住民と、軍の協力によるものである。」ロブサン・ドルジはいう。
「感謝の気持ちを鎮火活動に協力したすべての人にささげたい。」あるティンプ在住の女性は、そういいながら火災現場の労働者たちに軽食を届けていた。

一方、昨日午後2時ごろ、ティンプのチュゾムとカサドラプチュのちょうど間にある、ワン・シシナ付近で火の手があがった、との報告がある。

(報告ウゲン・ペンジョ)
(原文はhttp://www.kuenselonline.com/modules.php?name=News&file=article&sid=6380)

January 07, 2006

日本人ボランティアに有罪判決

1月6日
 ティンプ地方裁判所は42歳の日本人ボランティア、ナガシマ・ケンゾウ氏に対して、懲役2ヶ月、もしくは6000ニュルタムの罰金支払いを命じた。判決は、11月1日の夜、夫婦喧嘩に「介入」した、という理由による。


同事件は、ティンプのメイン・ストリートにあるハンディ・クラフトセンターの前で発生した。ナガシマ氏が夫婦喧嘩の仲裁に入ったところ、夫の男がナガシマ氏を刺したのである。裁判中、ナガシマ氏と目撃者の少年、およびこの男性は3者3様の証言をしていた。
 2005年12月29日、ティンプ地方裁判所は、「被告人は故意に暴力を振るった場合、それがいかなる理由によるものであっても、有罪となる」と、規定したブータン刑法158条を4人全員が犯した、とする判決を下した。
 裁判所は、ひとりの少年に対して懲役1ヶ月、男性に対しては懲役1年の判決を下している。

(原文はhttp://www.kuenselonline.com/modules.php?name=News&file=article&sid=6376

January 05, 2006

牛乳工場、設備拡大へ

1月4日(ニュース・フラッシュ)
ブータン乳業社は、1月29日から牛乳工場において、テトラ・パック包装を開始する。
このプロジェクトはテトラパック・インディアとスウェーデンの援助機関の出資のもと実施される。

(原文はhttp://www.kuenselonline.com/modules.php?name=News&file=article&sid=6362)

冬の読書週間

1月4日(ニュース・フラッシュ)
ティンプにある ジグメ・ドルジ・ウォンチュック王立図書館は、6歳以上の子供を対象に今日から冬の読書週間をはじめる。

 自らを「図書館の友達」とするボランティアたちは、本を読んだり、折り紙を教えたり、そのほかにも子供向けの様々な活動を行う予定。
 この運動の目的は、子供たちに読書の習慣をつけさせることである。

(原文はhttp://www.kuenselonline.com/modules.php?name=News&file=article&sid=6361)

January 04, 2006

200エーカーの針葉樹林喪失

1月3日
今年初の森林火災が発生している。この火災は非常に大規模で、森林局職員の話ではすでに200エーカーにおよぶ針葉樹林が消失している。

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噴煙は、午後の日差しを妨げるほどだった

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今朝6時になっても炎はいまだに猛威を振るっている

 ブータン王国陸軍、ブータン王国警察、ブータン王国警備隊、近隣住民のボランティア、森林局職員が今日の午後から対策にあたっている。同局職員のLobzang Dorjiによると、火の手は午前11時30分ころ、バベサの貯水施設付近から上がったという。
 「炎は非常に激しく、直接対峙したり、息を継いだりすることとも大変であるが、当局としてはあらゆる方面からの対応を試みている。」
 同職員は、時がたてば経つほど、消防官による消火活動は困難になると見込んでいる。消火活動は風がとまる朝に再会する予定である。
 火災の原因および被害の全体像は不明。

(報告者ケザン・デマ)
(原文はhttp://www.kuenselonline.com/modules.php?name=News&file=article&sid=6359)

January 03, 2006

夢のマイ・ホーム

2005年12月31日
50歳のオフィス・メッセンジャーのドルジは、生まれてこのかたずっと、ティンプ市郊外の仮設公営住宅にすんでいた。ついに今、彼はチャン・ジジに恒久住宅を手に入れるに至ったのである。

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写真)チャン・ジジの試験的試みでは、32の家族が住居の支給をうけた。

「私は本当に幸運でした。」ドルジは、興奮した様子で、29日に行われた王国住宅開発公団からの住居手渡し式に参加した。別に住宅供給を受けたウォンモも、この試みは非常に画期的である、と述べている。
「低収入層の私たちは土地を買うことはもちろんのこと、まさか家を買うなんて考えることもできません。私が以前住んでいた家は、衛生状態が劣悪で、下水設備の無い家でした。」

 住環境に関する実験的計画は、デンマーク政府とティンプ市の共同事業として、1250万ニュルタムを投入して行われている。供給住宅数は32戸で、ドルジとウォンモは幸運にも支給を受けた32人の低収入公務員のうちの2人だ。
 32戸には4つのタイプがある。どれにも共通するのが寝室、小さなリビングルーム、キッチン、トイレである。
 住宅支給が受けられるのはグレード16か17、もしくはGSIのIかIIレベルの公務員に限られている。支払いは25年を最大の期限としたローン制度で、家の大きさによって、1800ニュルタムから2500ニュルタムを毎月返済する。
 住宅建設地は、99年契約で、一平方メートルあたり年額31.5ニュルタム。これには開発費用も含まれる。
 公共労働省のペルデンは、以前はデチェンチョリンの月1500ニュルタム、3部屋のアパートに住んでいた。彼は現在は以前より、少し多めに毎月支払わなければならないものの、「自分の」家に住めることに非常に幸福を感じている。
 王国住宅開発公団局長のプンツォ・ワンディは、各戸は建増しも考慮して構造設計してあるという。つまり、居住者は希望に応じて、増・改築が認められているのである。
 また、法律では、子供、もしくは一等親以内の親戚への所有権の譲渡も認められている。「入居の条件はただひとつ、毎月のローンを支払うことです。よって、もし支払不能となった場合、対象住居は入居待機者に引き渡されます。」
 同公団職員によれば、支払われたローンは、住宅公団の管理する回転資金として貯められ、更なる公団建設プロジェクトに利用される。
 すでに入居済みの家族もいるものの、本格的な支払いが発生するのは今月からのみ。同公団職員によれば、これは重要な基礎設備がまだ整備されていなかったためであるという。 
 公共労働省のリョンポ・キンサン・ドルジによれば、本計画は基本的住居をすべての人に提供するという政府方針に基づくもの、という。本プロジェクトの成功は技術的、および財政的持続性という面で重要なのではない。これは、低収入層にもマイ・ホーム購入を可能させるこころみなのである。 
 デンマークの在ブ代表のTorben Bellers氏によれば、このプロジェクトを通じて、ブータン社会の低収入層にも住居を提供しようというブータン政府の意思が表明されたという。
 一方で、入居者目下の課題は上・下水道の整備である。現在入居者は近隣世帯から水を分けてもらって生活するにとどまっている。
 公団職員によれば、水問題はJungshina水供給施設の稼動条件整備に伴い解決される見込みという。「われわれには、水供給設備そのものはあるが、水の圧力が低いため十分な供給能力がないのである。」
 その懸念をよそ目に、ドルジは現在は乾燥している裏庭をキッチン・ガーデンにしようと考えている。「ここは夢のマイ・ホームなのです。」と、ドルジはコメントした。

(報告者カルマ・チョデン)
(原文はhttp://www.kuenselonline.com/modules.php?name=News&file=article&sid=6349)