皇太子殿下、パロでナショナル・デーを祝福
2005年12月21日
ジグメ・ケサル・ナムゲル・ウォンチュック皇太子殿下は、パロで4000人の国民と共に98回目を迎えるナショナル・デーを祝福された。殿下は、ブータンがさらなる発展を遂げ、繁栄を維持していくためには一人一人によるさらなる勤勉な労働が不可欠である、と述べられた。

写真)皇太子殿下とパロの人々
皇太子殿下は、ご自身の懸念がブータン人の文化に勤勉に働く、という倫理感が欠如していることにあることを表明されている(ただし、農民と、農村部の人々は除く)。皇太子殿下は、勤勉な労働こそが、次世代の子供たちのために、より良い明日を築くことができる、とのお考えである。「私は、国民の皆に対して常に正直でありたい。とうのも、私は未来に限りない期待を抱いているからだ。しかし、勤勉に働かなければ、国王陛下が築いてこられた、ブータンの国としての基礎がまったく無駄になってしまう。」
パロでの式典では、文化行事や、枕投げ、強者選手権などのゲームが執り行われ、10の地区から、公務員、軍人、僧侶、農民 が参加した。皇太子殿下のご参加、ということもあり、一連の行事は非常な盛り上がりを見せた。
ある県職員は、すべての公職者たちは皇太子殿下のお言葉に耳を傾けるべきことを主張した。彼は、このお言葉に刺激を受け、ブータン人が責任を持ち勤勉働くための良いきっかけになると考えている。
Luni Zhe地区の踊り手である、66歳のドルジがナショナル・デーで踊るのは14回目を数える。そんな彼にとって、新たな時代の象徴である皇太子殿下を目の当たりにすることは非常に光栄なことであり、それと同時に人々にも大きな影響を与えたであろう、と考えている。
また、Woochu地区のサンゲイ・ドルジにとって、国家が大きな変化を遂げたこの日は、「複雑な気持ち」の日であった。「ナショナル・デーは、ブータン王国の成立を象徴している。つまり、われわれにとっては、ブータンの平和と安定を祝う日なのです。」
皇太子殿下と祝いの席を共にすることを最も楽しんだのがパロの学生たちであろう。あるクラス6の学生はクエンセルに「私たちの未来の国王が私たちを気にかけてくださることがとても嬉しかった」と述べている。
コラム
トンサ・ペンロップ環境賞
12月17日に執り行われたナショナル・デー祝賀式典において、皇太子殿下より、第1回トンサ・ペンロップ環境賞が、傑出した自然保護活動を行った故Thuji Dukpaに付与された。
故Thuji Dukpaは、マナス王立公園にあるPhipsoo野生動物保護区の反密猟チームの指導者の地位にあった。今回の受賞の理由は「ブータンの自然環境、野生動物、生物多様性の保護に対する傑出した貢献、および彼自身の類まれなる指導者としての役割、プロとしての腕前、そして自己を排した任務の遂行」である。
皇太子殿下よりのお言葉と10万ニュルタムの賞金は8歳の息子に付与された。
Thuji Dukpa自身は2003年に職務中に死亡している。
また、トンサ・ペンロップ奨学金はTshering Tempaに付与された。彼はOECDに加盟するいずれかの国における森林生態分野での修士課程への留学の権利を獲得した。大学院終了後、Tshering Tempaは、ブムタンに設立が計画されている環境森林専門学校の教授として着任する予定。
ブータン環境保全信託基金は、環境保護活動に正当な評価を行うこと、かつ、環境保全を通じて社会福祉の増進を目指し、専門性を持った個人の育成を目的として、本賞を設置している。
(報告者:キンレイ Y ドルジ)
(原文はhttp://www.kuenselonline.com/article.php?sid=6361)