ブータン研究所、GNH指標作成へ
2005年12月10日
国連開発計画(UNDP)は、国民総幸福量(Gross National Happiness)(=ブータン開発指標)の作成に向け、2つのプロジェクトへの資金供与を決定した。そのひとつが、GNHフォーラムの開催、もうひとつが若い世代への啓蒙活動である。
12月8日ティンプで行われた契約式の場で、内務文化省大臣のリョンポ・ジグミ・ティンレイは、「GNHは今こそ、概念的なレベルを超え、実際の政策形成レベルでも話し合われるべき時」にある、とコメントしている。
大臣は、指標が開発計画・政策の目安として果たす役割を強調する。つまり、指標の存在が、地方における住民自身による開発計画策定、グッド・ガバナンス、バランスの取れた総合的な開発計画を推進していくうえで、意義深いものとなる、考えているのだ。
大臣は、フォーラムの立ち上げメンバーには、カナダで実施された第2回GNH会議に派遣したブータン人を動員する意向だ。その後に、段階的に国内および国際的な専門家、思想家、そして実務家に参加の枠組みは拡大されていく予定。
同大臣によれば、カナダで実施されたGNHに関する国際会議に出席したブータン人使節団は、GNHの奥深さ、そして、重要性を深く認識しているという。だからこそ、「われわれが、今この概念に真剣に取り組み、特定の政策や開発現場に応用しなければ、GNHとは単に概念として国内外の注目を浴びているだけにとどまってしまう。」のである。
続けて、同大臣は若者がGNHおよび憲法発布に伴いもたらされる新たな政治体制へ深い理解をもつことも重要だと考えている。そこで、もうひとつのプロジェクトではブータン人の若い世代の意識改革が目指されている。具体的には、中学生から職業訓練学校まで幅広く、数百名単位で国中の学生を集めた会議の開催が考えられている。
国連開発計画の拠出は額にして32万5千米ドル。ブータン研究センターは幸福の指標を2006年までに、GNHの指標を2007年までに実施することが求められている。
報告者:キンレイ・ウォンモ
(原文はhttp://www.kuenselonline.com/article.php?sid=6312)