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都市化への対応策

Changla(植え替え)の季節は乾燥し、暑い。それに加えて稲苗は不足する。しかし、バベサ(Babesa)の農民は今年ほど憂鬱になり、同時に郷愁を感じたことはなかった。というのも今年の農民達は田畑を永久に手放さなければならない可能性に見舞われているからだ。

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写真)農民達は忍び寄る都市化の足音に気がついている。
 

 今年始め、ティンプ市当局はバベサとタリマルフェイ(Thalimarphey)、2村にある決定を下した。それは今年の収穫期後に実施される「都市計画」に向けた測量を境とし、耕作地の放棄を促すものである。
 市当局は幾度にもわたり会合を重ね、開発計画後は土地の付加価値が増し、土を耕す面倒な仕事もなくなる、と農民達に説明してきた。しかし、農民達は永遠に取り戻すことができないであろう、生活様式に深い愛着を持っている。
 69歳の農民であるRichen Wangmoはもう一年、耕作が継続できるように祈りを続けている。彼は日曜日にバベサで最後の田植えを終えたばかりだ。「この土地は先祖代々私の家のものでした。もう、ここが耕せないと思うと、胸にぽっかりと大きな穴が開いたような気持ちです。」Richen Wangmoは続けて、次のように言った。「この変化が更なる大きな変化を引き起こすのではないかと心配しています。」
 この豊かな農地を犠牲にした都市化の計画は価値があるのか、という疑問も農民に根強く残る。
 また、都市計画に伴い住民移転が行われるのではないか、と感じる農民もいる。Chimiは2年前に稲作をやめ、バベサで分益小作人になった。彼女はこの先どうして行けばいいのか分からないという。「大地主にとってこの都市計画は非常に好都合なものでしょう。しかし、他の人々にとってみれば、生活を失う以外のなにものでもありません。」
 Chimmiと夫は野菜売りを頼みにしてきた。しかし、新道建設に伴い、水路が分断されてしまった。今ではChimmiの夫はタクシーの運転手となりChimmiと3人の子どもを支えている。
 また、農民たちは、都市計画決定から2年がすぎたが、その成果がほとんどないことも指摘する。「われわれ農民は開発のお粗末な進展具合によって、不当に苦しめられることになることを恐れている。」別の農民、Omによれば、「建物建設が許可されないため多くの農民が土地を売却した現金に頼っている」のである。
 バベサでは、農民達は、最後の田植えを余儀なくされる段階に入ったため、開発計画がこれ以上遅延しないことを望んでいるという。「われわれの土地が、他の資本に返還されるのならば有効に利用されるべきだ。実際に政府はわれわれが耕作を諦めればよりよい生活がやってくる、 と説明しているんだ。」
 政府や村出身の教育をうけた子供達は計画がその通り進展すれば、政府も農民たちも利益を得ると考えている。
「現在の労働力不足、農作業の大変さを考慮すれば、われわれの土地はこの有効な計画に使われたほうがよいのです。」最近大学を卒業したNamgay Tsheringは言う。「市街地にある耕作地は、都市化に対する解決策となるはずです。その一方で、農民が都市化のコストをこうむるべきではない、ことも確かです。」
 ある公務員のThinley Namgayは計画の遅延に対し、政府は農民に何らかの保証をすべきだと主張する。「ほとんどの農民は土地を唯一の財産としています。われわれがそれを奪ってしまってはいけないのです。」
 すでに耕作を放棄した農民も存在する。彼らは甘く苦い変化が村を覆っていくのを悲しみの目で見つめている。快適な都市環境は重要なものだろう。しかし、コミュニティそして自分の故郷への思いを失うことはまた別の話だ。
 
(報告 Ugyen Penjore)
 
(原文は http://www.kuenselonline.com/article.php?sid=5546)

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