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公金の使い道−政府の不始末

5月25日に王国監査機関(Royal Audit Authority、以下RAA)が発表した年次報告書によると、2004年、報告されただけでも政府が未回収の資金は3億6900万ヌルタムにもなる。

 5月25日に王国監査機関(Royal Audit Authority、以下RAA)が発表した年次報告書によると、2004年、報告されただけでも政府が未回収の資金は3億6900万ヌルタムにもなる。特に、政府および政府関連団体が公金から行われた私企業への貸付のうち、未決済の金額が1億6400万ヌルタムに上る。
 大口の未納先は公営企業および金融機関で、6,600万ヌルタムになる。これに続くのが内務文化省で5,200万ヌルタムにのぼる未決済資金を保有している。
 また、公営企業と金融機関に対する、入札なしの調達も横行しており、報告されただけでも全入札額5,900万ヌルタムのうち実に5,100万ヌルタムを占める。RAAによれば、いまだに不透明な支払いがどの機関でも慣習として存在し、1,500万ヌルタムの使途不明金を生んでいる。同報告によると「もし、法規制に従えば、約950万ヌルタムが節約できた」という。
 しかしながら、2004年度の報告書によれば、使途不明金は金額面だけを見れば確実な減少をみせている。2004年度の使途不明金の見積もり額は3億6,900万ヌルタムである。これは2003年度からは1億4,400万ヌルタム、率にして28パーセントの減少である。
 RAAは310団体を監査した結果、政府系では各地方行政官を含む内務文化省に7,000万ヌルタムの最大の使途不明金がある。公営企業や金融機関では、ブータン王立保険会社(Royal Insurance Corporation of Bhutan, 以下RICB)が5,600万ヌルタムで、最大の使途不明金を有する。これに続くのが5120万ヌルタムのブータン・テレコム。
 報告書によれば、外務省が1000万ヌルタムに上る最大の不透明な支出を行っている。また、内務文化省は100万ヌルタムを「物資は調達されても実際には行われない」仕事に対して支払っており、約200万ヌルタムの無駄遣いが発生している。
 監査局長官のダショー・ケサン・ワンディ(Kunzang Wangdi)によれば、通常の収支監査に加えて、RAAは対費用効果の監査も行ったという。この監査により、公的資金利用の際の経済性、効率性、効果が明らかになる。
 昨年度の報告書とは異なり、2004報告書は「会計監査の対費用効果」の解明に重要度をおいている。本監査において、RAAは労働環境省(Ministry of Works and Human Settlement)が行った商品配達の際に、中心業者が費やした時間に勧告を行っている。また、プンツォリンの農業関係の中心業者も農薬の過剰発注に対して勧告を受けた。
 報告書によれば、特許付農薬の在庫が過剰となり、そのまま使用期限がすぎて無駄になったという。また、RAAの勧告は経済省が新車の購入を制限した後の共用車購入にも及んだ。同報告書によれば、「規制機関である経済省が156の輸入許可を発給した結果、国庫支出は1億8,600万ヌルタムに上った。」という。さらにRAAは王国公務員委員会が行った3,123人への昇給と179人に対する昇進にも勧告した。
 2004年度レポートでRAAが取り上げた題材と金額はここ数年でかなりの件数に上ってきた。一方、監査を受けた機関はこの報告書は誤解を招く、としている。
 ある財務官は匿名を条件に、RAAが報告書作成に当たり書類面を重要視し現実を重視していないため、根拠がない指摘もある、とコメントした。
「時にわれわれは一つの企業しか提供していない商品に対しては見積もりを作る必要はないし、それが援助事業の場合は契約文書に見積もりは含まれている。」という。
 また、この報告書は時代をさかのぼり1985年における未払い分も加算されているという人もいる。さらに監査を受けたほぼすべての団体が、RAAが未成立案件や減価償却済の事項も報告書で取り上げていると主張している。RAAは決済が済んでいるものの、情報が未更新の案件やRAAのオフィスで資料が紛失されたことへの言及を避けている。
 RICBによれば、RAAが指摘するように未払いの貸付については確かに注意が必要である。しかし、現実には、遅延とは現在進行中を意味する。「もし貸借人が未納分を持ってくれば、監査の翌日にでも未払い金は劇的に減少する可能性もある。ほとんどの未払い分は期限の遅れによるもので、懸念すべき事項は何もない。われわれは顧客に対し支払猶予期間を設けている。それはRAAの慣習となんら変わらない。」
 
(報告者Ugen Penjore)
 
(原文は http://www.kuenselonline.com/article.php?sid=5522&mode=thread&order=0&thold=0 ) 

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